今月の13日に初日を迎えた、大相撲九州場所もあっという間に過ぎ去ってしまった。
今年の幕内最高優勝は場所ごとに優勝力士が変わるという、番付不要場所であったように思う。競馬に例えれば
横綱を1番人気とすれば、東の大関が2番、西が3番人気と考え
優勝者の単勝式人気は、それぞれ
御嶽海 4番人気
若隆景 5番人気
照ノ富士 1番人気
逸ノ城 12番人気
玉鷲 15番人気
阿炎 27番人気 となる。
9月場所の11日目から横綱がいないので大荒れも理解できるには、できるとしても・・・。
負け越しても番付がすぐに下がらない大関は別として三役より下は場所ごとに移動しているのはなぜなのだろうか?。
近年、すもうの取り口が変わってきた。
いわゆる「ガチンコ」という相撲に変わってきているのだ。
それまでが八百長だったというのではない。
四つに組む相撲が少なくなってきているだけなのだろう。
ガチンコといわれる相撲は立ち合いから激しく突きあう様が見られる。
離れて取る相撲が多く、かちあげやブチかまし、突っ張りからそのまま押し出すのが多く、
さもなければ引き落としや、突き落し、叩き込んだりで決着がつく。
ただこういった取り口には危険が伴う。
大きな体がぶつかり合う衝撃のすごさ。
はたまた55センチもある高いところから真っ逆さまに落ちることもある。
そういった中での真剣勝負には限りがあると思う。
前場所が好成績なら次は、けがに注意する。具合の悪いところがあれば、なおさらだ。
こんなことを言うと相撲ファンからおしかりを受けるかもしれないが。
長く幕内で相撲を取りたいと力士の誰もが思っているいる。
「何が何でも勝たなければ!」この気持ちが優勝争いに加わるのに必要条件だと思う。
今場所の髙安がそうだった。本割で阿炎に負け、決定戦でも負けた時の
がっかりした髙安の姿はいかに勝ちたかったかを物語っている。
7月場所、9月場所に次いで、また11月も同じ相手に負けてしまった。
スピードが高安より数段速い阿炎と突きあっても、体が重い髙安は不利なことは自身が一番知っているはずなのだが・・。なぜ捕まえてしまわなかったのか。
玉鷲が今回の場所で、優勝争いに加われないのは想像できた。
前場所、目いっぱいに取ったのだから。オーバーホールで緩んだ体を
今場所で徐々に戻していかなければならないだろうと考えたからだ。
それがデビュー以来、休みなしでここまでこれた、彼の一流の哲学だと・・。
ふがいなかったのは最後の貴景勝と阿炎の一戦だ。
貴景勝は最近、3場所、阿炎に負けている。いわば超苦手というわけだ。
何をしてくるかわからない。思いっきり行っていいものか・・?
迷い、中途半端な立ち合いになってしまった。
「貴景勝が勝ってくれればまだ髙安にも望みが出てくる」 そう考えていた髙安ファンを失望させるのに十分な、貴景勝らしくない相撲を取ってしまった。
「情けない」と思ったのは私
他では幕下の朝乃山がみんなの視線を意識したのか、またサーカス相撲を追っかけすぎて
負けたのが印象に残った。
途中まで一敗で突っ走っていた豊昇龍だが意外ともろかった。
叩き込みにバッタリ行くのは体重過多の力士ならわかるが、あの体形でバッタリなるのは?が付く。
王鵬は祖父のように四つに組んでみたらと思うのだが、どうなのか?
御嶽海と正代は???、ちっともわかりません。
平幕が自分にとっては安住の場所と理解したのかもしれません。
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