7戦全勝優勝の落合は十両に上がれるのか?どうか?下田事件とは?

Yahooニュースより

落合哲也が幕下全勝優勝を決めた時、私は「ああこれで来場所の十両戦が面白くなる!」と喜んだのですが。

どうも早とちりをしたようで、まだ上がれるか、そうでないかは分らないのだそうです。

なんでも相撲協会の内規に「幕下15枚目以内の全勝力士は十両昇進の対象とする。ただし番付編成の都合による」との決まりがありがあり過去にも問題があったのです。

2006年5月の夏場所で落合と同じ幕下15枚目格付け出しの下田も、デビュー場所で同じく7戦全勝で優勝したが、番付運に恵まれずに十両昇進はかなわなかった、ということがあったのです。

協会は「次の場所で上がれるだろうから」と簡単に考えたのでしょうが・・・

共同通信社より

 

下田は、その後、怪我に悩まされ結局、十両に上がれなかったという悲運な出来事があったのです。これは当時「下田事件」とまで言われました。

改名繰り返した悲運の力士・下田が教えてくれた相撲の奥深さ
NEWSポストセブン

相撲好き女子が述懐 残酷な十両昇進見送り「下田事件」

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ところで今回の落合ですが、上がれるか、どうかの判断は場所後の25日に開かれる番付編成会議を待たなければ、分らないのが答えなんですが、そもそも、幕下から十両に上がるにはとても高いハードルが用意されているという事なのです。

なぜか?幕下では無給だった力士が十両に上がったとたん「関取」と呼ばれ一人前扱いをされ、高給取りになるわけです。「そう簡単には上げないよ」という事なんです。

今回上がれるか、どいうかの判断に大事な要素は十両から何人落ちてくるかだと思います。

十両で何枚目の位置で、いくつ負け越したか?これにより決まってくるという事なんです。まず。

明日の千秋楽で組み換え戦が見られます。特に注目したいのが東幕下筆頭の玉正鳳です。

3勝3敗でもし勝ち越せばこれも十両に上がる条件を満たすことになります。

過去に幕下筆頭で4勝3敗での十両昇進は絶対ではありませんが結構な数あります。もしこの対戦で幕下の玉正鳳が十両の照強に勝てばこれは有力な昇進材料になります。

十両から落ちる力士がめっぽう少なく、一人か二人です。

十両の定員は東西14人ずつの28人と決まっています。したがって、幕下から上がるには並大抵ではありません。

もし十両から落ちてくる人数が一人で幕下筆頭での勝ち越し者が一人であり、2枚目もしくは3枚目で5勝している力士がいなければこの筆頭者が新十両になる可能性が高いです。

そのため明日の組み換え戦にもう一人、幕下5枚目で5勝1敗の塚原も十両12枚目で6勝8敗と負け越している貴健斗との一番があります。

十両からの陥落候補がこの照強と貴健斗の二人なわけです。

この十両の二人に勝てるかどうか?で昇進の対象になるかどうかの判断にされるわけです。

仮に十両の7,8枚目で2つ3つ負け越したとしても幕下まで落ちることはありません。

初場所で一番可能性の高かった14枚目の対馬洋と白鷹山が勝ち越したのでその上位で負け越している13枚目の魁勝が10敗していますから陥落筆頭候補です。そのほかに12枚目の貴健斗も明日の結果次第では陥落でしょう。

おおむね一つ負け越しで一つ下がると考えた時、貴健斗はぎりぎり十両に残る可能性が出てきます。そうなると一人陥落で空きが一つとなり幕下筆頭の玉正鳳が照強に勝った場合、落合とどっちを上げるかという難しい判断に迫られることになります。照強は10枚目ですので2つ負け越しても落ちないと思われるのです。

私は落合に上がってほしいと考えます。なぜなら興行的にも、そのほうが面白くなるからです。

すでに、圧倒的な強さで全勝した落合が上に行けず、また同じ幕下で相撲を取っても興味はわかないでしょう。それよりも十両に行って金峰山や川副、炎鵬や湘南乃海らと戦う方が面白いに決まっています。

ここは教会で内規を改定し15枚目付け出し以上は全勝優勝で十両へ昇進と決めてほしいと願います。

また十両も12枚目より下は負け越せば陥落がいいと考えます。

そうでないと上下を行ったり来たりでき、いつまでも居座られてしまうからです。

まずは落合哲也の昇進を願って。

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